前回の記事までで、ようやく2017年の出来事を書き終えたので、2017年の振り返りをしたいと思います。
2017年は、土地探しから始まり着工までたどり着きましたが、主に設計と43条ただし書きを含めた建築確認申請に時間を費やした一年となりました。
1月:さくっと土地が決まるが、がけ条例で四苦八苦
前年に建築会社を小林住宅工業に決めたため、2017年の家づくりは土地探しからスタートしました。
しかし、本当にあっという間に土地が決定。
不動産屋との土地見学の一日目、わずか3つの物件しか見ていませんでしたが、そのうちの一つに決めました。
SUUMOに半年以上前から掲載されていたにも関わらず、売れ残っていた土地。
しかし、限られた予算で逗子に住みたいと願う我が家にとって、かなりの部分を妥協しなければならないとあらかじめ覚悟し、妻と妥協できる部分とできない部分の認識を合わせていたためか、あっさりと決まりました。
敷地手前に急な坂があるため、「急坂の上の物件」と命名。
しかし、ここからこの土地に関する諸々の苦難がスタートします。
まずはがけ条例。
敷地奥に崖があったため、神奈川県のがけ条例に該当する可能性がありました。
そのため小林住宅工業や不動産屋の方と、本当に家を建てられるのかとがけ条例についてやり取りを続けました。
その結果、1月末にNGとの結果が。。。
そのため、一度は「急坂の上の物件」を諦めることに。
2月:土地の契約と住宅ローン選び
1月末に、がけ条例により望む家が建てられないためNGとなった「急坂の上の物件」。
しかしその後、紆余曲折あってやっぱり建てられることに。
そのため2月中旬にめでたく「急坂の上の物件」の売買契約を結びました。
土地の契約後から1ヶ月以内に住宅ローンの申し込みを行い、2ヶ月以内に本審査を通す必要があるため、早速住宅ローンの比較検討を開始しました。
みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、住信SBIネット銀行、三菱UFJ信託銀行の5行に相談に行きました。
その結果、金利などから三菱UFJ信託銀行を第一候補、みずほ銀行を第二候補にすることにしました。
3月:ファーストプランを作成頂くも、住宅ローンがことごとくNG
3月には小林住宅工業にファーストプランを作成頂きました。
念願だったロフトは予算の都合上あっという間に削ることになりましたが、勾配天井や畳スペース、スタディルームといった諸々の要望を叶えることができました。
しかし、問題は住宅ローン。
「急坂の上の物件」が43条ただし書き物件であったため、建築確認申請が通らない限り本審査ができないと、比較した5行中4行からNGが出ました。
残った一行、三菱東京UFJ銀行に望みを託したまま、3月は終了しました。
4月:小林住宅工業との請負契約締結、土地の売買契約変更
4月上旬にめでたく小林住宅工業と設計施工の請負契約を結びました。
しかし、残念ながら最後の三菱東京UFJ銀行も住宅ローンの本審査が不可となったため、土地の売買条件である2ヶ月以内の住宅ローン本審査通過をクリアーすることが絶望的になりました。
そのため、「急坂の上の物件」については売買契約の変更をすることになりました。
また、小林住宅工業との契約後の打ち合わせ1回目を行い、間取りが確定しました。
5月:43条ただし書き申請の準備スタート。設計も進む
5月の家づくりは、43条ただし書き申請の準備、具体的には「急坂の上の物件」に続く私道の地権者全員に、私道利用の同意を集めることからスタートしました。
5月中には半数の同意を集めることができました。
また、小林住宅工業とは2回目、3回目の打ち合わせを行い、窓が確定しました。
6月:43条ただし書きの同意集め完了、設計も順調
43条ただし書き申請に伴う、私道利用の同意集めが完了しました。
合わせて近所の方にもご挨拶をすることになりましたが、皆様とても良い方で、改めて良い土地を購入したと思いました。
また、小林住宅工業との4回目の打ち合わせを行い、スイッチや証明などがおおよそ決まりました。
7月:コンセント、照明周りの検討を進める。そして最後に大事件!
ひたすら検討を進める日々。
主にコンセントと照明について考えて行きました。
また、7月は小林住宅工業との5回目の打ち合わせで外壁の色を決めたり、LIXILやTOTOのショールームを訪問し水周りの設備について検討を進めました。
そして7月末に大事件が発生。
43条ただし書きに関して私道利用の同意も集め終わり、設計も進んでいたにも関わらず、なんとこのタイミングになって、現在の間取りでは43条ただし書き許可が下りないことが判明したのです。
具体的には敷地奥側の空地が足りないとのこと。
※43条は終わっていなかった!今度は消防用の空地で指摘。もしかしたら再設計かも。。。
空地が足りないこと自体はまあいいのですが、3ヶ月ほど前から間取りを見せていたはずの神奈川県土木事務所からの指摘というのが問題でした。
何度も指摘をする機会があったにも関わらず、慣例として指摘するタイミングではなかったためこの時期になったとのこと。。。
あまりのことに直接土木事務にいって抗議する事態となりました。
とはいえ、法律上の問題であるため、結果は覆らず。
結局間取りを変更せざる負えなくなりました。
8月:間取り変更を決断!造作検討も進む
7月末に発覚した空地不足問題により間取りの変更をせざる負えなくなったため、小林住宅工業の設計士の方含め、対応策を検討しました。
結果、2階の畳スペースを削ることで決着。個人的にはかなり苦渋の決断となりました。
とはいえ、43条ただし書きについてはこれで一応の決着を見たため、設計も再度進み始めました。
コンセントや照明の次は造作となります。
9月:打ち合わせがほぼ完了
造作に関する打ち合わせも順調に進み、9月でほぼほぼ小林住宅工業との打ち合わせが終わりました。
そして、9回目の打ち合わせの際に、長きにわたった43条ただし書きの許可申請が通ったとの連絡が。
また、半年ほど悩み続けた水回りについても決定!
※3度目のショールーム訪問。ついにTOTO、LIXIL決着!
9月はいろいろと進んだ月となりました。
10月:建築確認申請、住宅ローン本審査通過!
9月に43条ただし書き許可申請が通り、続いて小林住宅工業より申請いただいていた建築確認申請が通りました。
43条ただし書きがOKであれば建築確認申請は通ったも同然とは思いつつホッとしました。
建築確認申請が通ったため、半年間保留となっていた住宅ローンの本審査に早速着手。
検討対象だった5行のうち、第一候補の三菱UFJ信託銀行と、第二候補のみずほ銀行に本審査の申請を行いました。
まさかの、三菱UFJ信託銀行からNGを食らうという事態が起こりましたが、みずほ銀行は本審査OKとなり、無事住宅ローン本審査も完了となりました。
11月:土地の引き渡し、解体工事、地盤調査、地鎮祭まで完了。打ち合わせは最終回。
住宅ローンの本審査が通ったため、次はいよいよ土地の引き渡しと決済となります。
11月上旬、ついに土地の引き渡しを受けました。
そこから慌ただしく、すぐに古家の解体工事に着手。
解体完了後は間をおかずに地盤調査を実施しました。
こちらは運よく地盤改良工事不要との判断が下りました。
そして、11月末には地鎮祭まで終えることができました。
また、小林住宅工業との打ち合わせは最終回を迎え、半年以上続いた計10回の打ち合わせが完了しました。
また、11月は、引き渡しや解体工事の現場打合せ、住宅ローン契約など平日に実施するイベントごとが多く仕事の調整が結構大変でした。
12月:上棟式実施!ほかに目を向ける余裕が出てくる。
11月より開始された工事は、基礎の打設がすんなりと終わり着工からわずか30日で上棟まで完了しました。
上棟式も小林住宅工業の皆様に参加いただき、無事完了させることができました。
また、打ち合わせが終わったため、ダイニングテーブルや外構など設計以外の箇所にも目を向ける余裕が出てきました。
とはいえ、まだまだやることが残っているため忙しい状況は続きそうです。
※ダイニングテーブルを想う:自由が丘の家具屋さん「くろえんぴつ」訪問
※ダイニングテーブルを想う:青山にある老舗家具メーカー「家具蔵」訪問
※ダイニングテーブルを想う:目黒の家具通りにある「BRUNCH」訪問
※ダイニングテーブルを想う:横浜の「ATELIER MOKUBA」訪問
※ダイニングテーブルを想う:「家具蔵」自由が丘店、「くろえんぴつ」再訪
まとめ
1月に土地を見つけて、12月に上棟まで済ませることが出来ました。
土地関連で課題が多々ありましたが、小林住宅工業の多大な協力もありなんとか乗り切ることができました。
本当に、ようやくここまで来た~~~という感じです。
2018年は、家がどんどん形になっていくのを眺めながら、新生活に想いを馳せたいと思います。