はじめに
43条ただし書きに関して私道の利用同意を得、崖問題もクリアになったにも関わらず、ここに来て空地条件をクリアしていないとの指摘が!
詳細を確認するために、神奈川県の土木事務所を訪問してきました。
訪問課題は、まず「なぜ今このタイミングでそれを知らされるのか!?」ということを指摘すること。そしてどうすればいいのかの確認、という2点です。
そもそもの背景
建築予定地は、43条ただし書き条件の付く土地で、かつ崖問題も抱えていたため、2ヶ月以上前から具体的な図面を元に土木事務所に対応を相談していました。
そして、43条ただし書きに関する私道の利用同意も集め終わり(ここでも権利関係で何度か土木事務所と折衝いただきました)、崖についても土木事務所と調整がつき、いよいよ建築確認申請という段階と考えていました。
しかし、このタイミングで、今の設計では43条ただし書きの空地条件を満たしていないので、建築確認申請が通らないとの指摘が。。。
これが2週間前。
この対応に、工務店の設計士さんは非常に首を傾げ、私は仕事が休めなかったので、妻が質疑に参加してきました。
そして土木事務所にて
平日水曜日の午前11時に横須賀市JR衣笠駅から徒歩15分ほどの距離にある、横須賀土木事務所に現地集合。
工務店の設計士さんと、その設計士さんが協力を要請して手伝ってもらっているという、元上司にあたる東京の設計事務所の所長さんと、妻の3人での訪問です。
妻は初めて会う所長さんに「いつもお世話になっております。本日はよろしくお願いします」と挨拶をするも、設計士さんも所長さんも物々しい様子で、緊迫した空気が張り詰めています。
担当部署に向かい、担当者を指名して、会議室のような部屋に向かい席に着きました。
そして席につくやいなや、早速要件について話し合いがスタート。
嚙み合わない議論
土木事務所「消防用の空地が1m必要で、このオーバーハング分は空地が足りてないということです」
所長さん「2か月以上前にCADで起こした図面をすでに提出していて、現在ほぼ最終プランになってから指摘をされるのは、なぜでしょう。もっと早く指摘できるタイミングはあったのでは。それではほぼ確定した図面を2か月以上前に出す必要がないのでは?」
土木事務所「ラフプランで事前相談に来られる場合もありますし、CADでほぼ仕上がった図面で事前相談に来られることもありますし、どちらもあります」
所長さん「(そちらの)指導で、ラフプランではわからないから正確に出して欲しいといわれて、我々は2か月以上前に出したのですが」
土木事務所「我々は、承認が下りてから(私道利用について地権者からの同意が得られてから)図面を見ますので」
設計士さん「それを先に言っておけばよいのでは? 図面の提出を求められるということは、図面も見るのだと解釈するでしょう」
土木事務所「過去のケースでは、これまで(今回のケースと同様に)事前相談で指摘をして修正してもらっていたので、このやり方でずっと来ているので」
設計士さん「申し訳ないと思っている感触がないのが非常に困惑している。このタイミングでの指摘による修正は、お施主さんに迷惑がかかっているのですよ」
土木事務所「もうプラン変えられないのですか?」
3者一同(じゃなくてえ!!)
妻「変えなきゃいけないのはわかってます。基準もルールも守ります。そのルールの伝達・指導が曖昧で、(土木事務所では)予めわかっているルールをなぜ最初から、または小出しに教えてくれないのですかということです」
土木事務所「過去のケースでは、最終の段階で指摘をして変更をしてもらっているので。小出しに指導はしてきていません」
3者一同(・・・・)
その後、何度も「過去のケースでは・・・」が続き、同じようなが話し合いが続いた後に、「説明不足で悪かった」と形ばかりのお詫びの言葉をもらって、話の展開は次に移ります。
嚙み合わない議論2
所長さん「この書面を見ると、消防用の空地とありますよね。出窓は良いのですか?」
土木事務所「基準に則った出窓は、居住面積に含まれないので問題ないことになります」
設計士さん「1Fでもですか?」
土木事務所「はい」
所長さん「だからね、それはおかしいよね。消防用であくまで消火活動で支障がないことが目的なら、出窓もOKじゃ整合性がないよね。」
設計士さん「そういう、書面には書かれていないルールがあるなら尚更口頭で、(もっと早い段階で)指導する必要があるのではないんですか?」
土木事務所「法律と裁判の判例と同じで、ルールとそれに説明されない細かいことはありますから」
3者一同(だからそれを早く言ってくれれば良いんだけど・・・!!!)
結果はやはり空地が足りない。。。
その後、出窓自体も有りか無しか、有りの場合は「どのような窓が有りか」を調べて連絡を貰うということとなりました。
結果。やはり空地は足りない。
消防用の空地はどうしようもできず、やはり2Fオーバーハング部分の空地が足りないとのこと。
また設計変更です。。
2か月以上前に土木事務所に持って行って相談を受けていたのに、今さらです。
まとめ
建築確認申請直前にて、空地についての指摘があったため、土木事務所に行って説明を聞いてきました。
結果は、間取りの見直しが必要。。。
何より土木事務所の対応に怒りがわきます。
黒岩知事に投書でもしましょうか。