はじめに
日照シミュレーションに続き、通風シミュレーションもやってみたいと思い、なにかいいソフトはないか探してみました。
株式会社CPUが出しているMADRIC・AD-1が良さそうでしたのでこれを試してみたいと思います。
実際に買うと40万くらいするので、14日間の体験期間を利用します。
これも簡単に使い方からご紹介したいと思います。
なお、MADRIC・AC-1には様々な機能がついており、通風シミュレーションはその一部ですが、今回は通風シミュレーションのみご紹介します。
インストールは結構かかる
下記のURLからダウンロードします。
http://www.cpu-net.co.jp/down/index.html
あとは手順に沿ってインストールします。
なお、インストールは結構時間がかかります。
大体1時間くらいかかりました。
MADRIC・AC-1を起動する
インストールが完了すると下記のアイコンがデスクトップにできるので、ダブルクリックします。
フォルダが開くので、「MADRIC・AC-1」をダブルクリックします。
「MADRIC・AC-1」が起動します。
通風シミュレーション用の間取りを作る
「新規顧客」をクリックします。
「顧客名」に適当な名前を入力して「保存」をクリックします。
作成した顧客を選択して「新規プラン」をクリックします。
「プラン名」に適当な名前を入力して「AD-1を起動する」をクリックします。
「OK」をクリックします。
プラン図が起動してきます。
本来であればここで間取りを作って、それをもとに通風シミュレーションを行います。
ただし、不具合なのかわかりませんが、ここで間取りを作ってもうまくいかなかったので、ここでは間取りを作らず、後述の手順に進みます。
「省エネ設計」タブの「簡易通風」をクリックする。
「部屋入力」をクリックする。
適当な部屋の種類を選択して、「OK」をクリックする。
今回はあくまでも通風シミュレーションが目的なので部屋の種類は何でも構いません。
上記では洋室を選択しました。
壁に合わせて部屋をどんどん作っていく。
壁を作るために部屋を配置します。
無用な壁がたくさんできると思いますが、そこは後述の手順で削除するため、ここでは壁を再現することに注力してください。
「開口入力」をクリックする。
開口設定はそのまま「OK」をクリックする
窓の部分と無用な壁を開口設定で開けていく
すると上記のような感じになります。
これで間取りの完成です。
窓を設定する
次は窓を設定していきます。
「要素選択」をクリックする。
窓の開口部をダブルクリックします。
窓を開ける場合は、「全開」をクリックし、「開き角度設定」にチェック、窓の開き角を設定し、「OK」をクリックします。
なお、これは縦滑り出し窓の例です。
横滑り出し窓の場合は、「全開」のみクリックします。
引き違い窓の場合は、「1/2」をクリックします。
FIX窓の場合は「全閉」をクリックします。
全部の窓を開けてみると下記のような感じになります。
風に影響を与えそうな建物や地形を入力する
建物の入力
「建物入力」をクリックします。
建物の高さを入力し、「OK」をクリックします。
あとは建物の場所に描いていきます。
これで建物ができました。
地形の入力
地形を入力する機能がないので、ここでは塀でがけなどの地形を再現します。
「塀入力」をクリックします。
塀の高さを入力し、「OK」をクリックします。
あとはがけなどの場所に塀を描いていきます。
これでがけが再現できました。
早速通風シミュレーションをやってみる
方角を入力します。
なお方角は測量図をもとに確認しました。
風向きを選択します。
ここでは「南西」の風を選択しました。
「設定」⇒「計算モード」をクリックします。
「計算処理2」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。
「シミュレーション1」をクリックします。
「建物全体を一括計算」にチェックを入れ、「建物外からの流線探索」を選択し、「OK」をクリックします。
これでしばらくすると通風シミュレーションのアニメーションが表示されます。
アニメーションを眺めて通風を確認するのもありです。
アニメーション表示をクリックします。
するとアニメーションが停止し、通風の流れが表示されます。
アニメーションよりも後から見返すのであれば、こちらの方が確認しやすいです。
まとめ
通風シミュレーションに株式会社CPUが出しているMADRIC・AC-1を使ってみました。
期限が14日と限られていますが、かなり使えそうな感じです。