自然栽培に取り組んでみる – 30代の家づくりand逗子暮らし

自然栽培に取り組んでみる

はじめに

以前の記事でご紹介したように、庭にレイズドベッドを作りました。

そして突然ですが、この機に自然栽培に取り組んでみることにしました。

そこで今回は、自然栽培に興味を持った経緯や「自然栽培」についてご紹介したいと思います。

 

自然栽培のきっかけは虫食い

我が家の畑では虫の食害が頻発

庭で家庭菜園を始めて3年経ちますが、下記の通りでした。

1年目
  • とりあえず耕して、雑草を抜きまくって、畝を作って植えてみる
  • 人参と大根を植えてみるものの、青虫が大発生し、いずれも全滅
  • 大根は双葉の段階ですべて青虫に食われ、防虫ネットの必要性を認識
2年目
  • 半年程度かけて、土をすべてふるって小石を取り除く大工事
  • 土にバーク堆肥を追加するなど、土壌改良っぽいことも実施。
  • ジャガイモとミニトマトを植えて、この年は大成功。
  • ミニトマトの苗を一つしか植えなかったのが悔やまれる。
3年目
  • 成功&失敗の一年
  • 二十日大根、インゲン、ミニトマト、ブロッコリー、白菜といくつか植えてみる
  • 二十日大根は大大大成功。ネットのおかげか食害はほとんどなし。
  • いんげんは半分成功。いんげん豆の中を虫に食い荒らされる
  • ミニトマトの苗を6株ほど植えたが、病気が蔓延しほとんど収穫できず。
  • ブロッコリーと白菜は青虫発生で収穫まで至らず

と、結構な頻度で虫の食害にあっています。

防虫ネットをかければある程度防げますが、防虫ネットで防がないといけないのは面白くない。

それに、ブロッコリーなど、大きくてネットをかけられない野菜もある。

農薬を使う方法もありますが、これも避けたい。

 

そういえば江戸時代ってどうしてたんだろう?からの自然栽培

どうしようか悩んでた時に、ふと気になったのが、江戸時代。

防虫ネットや有効な農薬がなかった時代。

にもかかわらず、野菜は栽培されていたはずで、野菜の栽培が成り立つということは=食害が発生しにくい方法があるはず。

とのことで、いろいろ調べた結果、行きついたのが自然栽培でした。(ほかにもいろいろな栽培方法がありましたが、ここでは割愛します)

 

自然栽培とは?

正直なところ、自然栽培を提唱している人や団体によって定義が異なっていますが、おおよそ下記のようなものだと理解しました。

考え方・目的

自然の生態系に極力人の力を加えないことで、植物が持つ本来の力を引き出し、虫に強かったり、美味しい野菜を作る。

また、農薬や肥料を使わないことで、環境への負荷を軽減する。

栽培方針

自然栽培の主な栽培方針は下記になります。

農薬
  • 完全に使用しない
肥料
  • 牛糞などの動物由来の堆肥は使用しない
    ここが有機栽培と大きく違う部分になります。
  • 落ち葉など植物性堆肥は人や団体によって使用の有無が異なる
耕起/不耕起
  • 人や団体によってことなるがおおよそ耕さない場合が多い
  • 耕したとしても少しだけ
除草
  • 完全に除草しない/種をまいたり植え付ける周囲だけ除草する/除草する場合根は残すなど、人や団体によってパターンがある
資材の不使用
  • これも人や団体によって方針が異なり、一切使用しない~マルチなどの資材を積極的に使っていこうまで幅広い

自分なりに理解したポイント

自然栽培の考え方で、自分なりに理解したポイントをご紹介します。

1.生態系のバランスを自然に任せてとることが重要で、それにより病気や害虫などの問題が生じにくくなる

生態系のバランスを自然に任せない行為としては、肥料の投入、除草、農薬の使用、耕起などがあります。

これらを行うと、例えば下記のような原因になるようです。

  • 肥料を投入すると、その栄養を補うはずの微生物が減少し、その結果微生物の生態系が崩れて、特定の病気などがはやりやすくなる
  • 除草すると、その植物を餌としている昆虫の餌がなくなり、普段食べない野菜を食べるようになる

逆に上記のような行為をしないことで、自然のバランスがおのずと取れ、過度な害虫や病気が存在しない状態になると考えています。

 

ちなみに耕起(耕すこと)がなぜ、生態系のバランスを崩すか?ですが、耕起によって影響を与えるのは土中の菌類になります。

土中の菌類には空気が好きな菌(好気性菌)と、嫌いな菌(嫌気性菌)が存在します。

耕起することで本来嫌気性菌が多く存在していた土中に好気性菌が増え、バランスが崩れるようです。

2.人の手を入れないことで、健康な野菜が育ち、結果病害虫にも強くなる

植物は本来であれば、抗菌・殺虫成分を要しており、虫の食害を自ら防ぐようになっています。

しかし、肥料や農薬を使うと、無菌室で育てられた肥満児のようになるのか、病気や外敵に弱くなるようです。

ということで、肥料・除草・耕起・殺虫をしない、ある程度スパルタな環境で育てることで、強く健康な野菜にすることができるようです。

自然栽培のデメリット

さて、自然栽培にもデメリットがあります。

大きくは下記の2つです。

1.生産能力が低い

生産性でいえば、自然栽培でないほうがたくさん採れます。

計画的な生産が望めないため、自然栽培をやめられた農家の方もいらっしゃるようです。

2.手間(時間)がかかる

何よりも生態系のバランスが取れた土が重要な要素になるため、土を育てるのに時間がかかるようです。

作物が十分実るようになるまで3年、理想的な状態になるまで7年とある方はおっしゃっていました。

 

自然栽培で虫食いはなくなる?

上記にも記載しましたが、まとめると次の2点によって食害の発生は抑えられる可能性があると考えています。

  • 生態系のバランスが整うことで、特定の病害虫が過度に発生しない状態となる
  • 人の手を極力加えないことで、植物本来の力を引き出し、植物自体を病害虫に強くする

しかし、デメリットとして、土づくりに年単位の時間を要することになりそうです。

とはいえ、農家ではなく家庭菜園なので、のんびりやろうかとは思います。

ただし、しばらく防虫ネットなどを使い、ある程度の楽しみ(収穫)は狙っていこうと思います。

 

まとめ

3年間家庭菜園を実施してみた経験から、虫食いを何とかしたいと考え、自然栽培に挑戦してみることにしてみました。

土づくりに何かと時間がかかるようですが、のんびりやってみようと思います。

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