見学会、会社訪問の十五回目となります。
家づくりセミナー(小林住宅工業)に引き続き、小林住宅工業(こばじゅう)の家づくりセミナーの3回目です。
今回は、妻に参加してきてもらいました。
はじめに
小林住宅工業は、「構造」、「内装」、「断熱」のいずれかのテーマで毎月家づくりセミナーをしており、今回参加したテーマは「断熱」になります。
参加者は6組ほどで、主な内容は「樹脂窓(樹脂サッシ)」と「断熱材」でした。
重要と感じたポイントや、その後調べた内容などについてご紹介していきます。
家づくりセミナーの概要
今回は、冒頭で小林住宅工業の会長の話を聞く機会がありました。
テーマは「健康な家に住む」という内容で、30分程度お話しいただきました。
前半の樹脂窓は、サッシメーカーのYKKの方が講師でした。
樹脂サッシとアルミサッシの違いなどについて伺うことができました。
後半の断熱材は、小林住宅工業の営業の方が講師でした。
小林住宅工業で扱っているセルロースファイバーについて、実験を用いた特徴等を伺うことができました。
小林住宅工業の会長の話
「健康な家に住む」という内容で30分程度お話しいただきました。
ただ、小林住宅工業の健康住宅についてというよりかは、生活全般についてのお話しでした。
地球と月の距離、潮の満ち引き、その他自然界の法則は人間の身体にも繋がっている。
などなど、自然とのかかわり方がすなわち健康につながるというものでした。
そのため、生活において、第一に大事なのは、良質の空気・酸素を取り入れること
次に、第二に大事なのは水。
そして、第三に大事なのは衣・食・住。
これらにおいて、健康を前提としたモノの選び方をすることが、健康寿命を考えるときに大事である。とのことでした。
家づくりセミナーで確認できたポイント
樹脂窓(樹脂サッシ)
樹脂窓は世界ではメジャーであるが、日本ではまだ採用が少ない
海外はドイツ・米国では普及率60%と言われ、日本では全国平均で20%となっており、海外の採用率に比較して遅れをとっている。
しかし、北海道では採用率90%となっており、そのため寒冷地で使われるイメージが強い。
樹脂窓は断熱性能が非常に優れている
樹脂は、アルミサッシに比較して熱伝導率が高くないので、外の冷気は入ってこずに中の熱も出ていきにくい。
イメージとしては、フライバンの持ち手。アルミフライパンは熱すると熱くなるが、樹脂の持ち手は熱くならない。
樹脂窓は耐久性においてアルミよりも劣る
欠点として、耐久性が考えられる。
しかし、樹脂は樹脂でも錆びたり腐ったりはせず、長持ちする素材を使用している。
上下水道の使用で約50年の実績を持つ樹脂を採用している。
断熱材(セルロースファイバー)
セルロースファイバーは内断熱材
家づくりをしているとよく外断熱と内断熱のダブル断熱の話を聞きます。
内断熱の特徴としては、厚みを持ってしっかりと断熱できる、断熱材の選択肢が広い、外断熱に比べて気密が確保しにくい、施工が難しいというものがあります。
セルロースファイバーは内断熱材でも断熱性能は高い
熱伝導率を「厚み(m)÷熱伝導率(w/m・K)」の計算で出した場合、グラウウール:2、ウレタンフォーム:2.8、セルロースファイバー:2.78
セルロースファイバーは断熱性能も高いとされる。
火事の時に強いセルロースファイバー
火事の際に当然断熱材も燃えることになります。
セルロースファイバーには難燃性や有毒ガスが発生しない特徴があり、これを実験で体感しました。
実施した実験は、セルロースファイバー、グラスウール、ウレタンフォームの3種類の断熱材を各々バーナーで30秒ほど焼くというもの。
結果は。。。
セルロースファイバー
バーナーであぶった部分のみが黒く変色しただけでした。においも焼き芋のような香り。
グラスウール
バーナーであぶった部分が黒く変色し、炎が一部残っていました。においはしましたが不快にならない程度。
しかし、小林住宅工業の説明では一酸化炭素が発生しているとのことでした。
ウレタン
バーナーであぶるとあっという間に燃え広がりすべて燃えてしまいました。においもきつく、ちょっと耐えられないものでした。
小林住宅工業からはウレタンは有毒ガス(シアンガス)が出るためあまりにおいをかがないようにと注意がありました。
まとめ・感想
今回のセミナーでは、小林住宅工業で使用している樹脂窓と断熱材について詳しく知ることができました。
会長の自然界の法則と健康に生きるためのマテリアルのセレクトについては、ヨガ教室で話を聞いているような気持になり、日々の忙しさで忘れやすい大事なお話を改めて聞くことができて、有意義でした。
樹脂窓の話もわかりやすく、メリット・デメリットと知れてとても良かった。
断熱材は、燃焼実験を体感することで、万が一の際の生死を完全に分ける素材の違いをリアルに感じることができました。
セルロースファイバーが今後定番の断熱材になることを願ってやみません。
追記
セミナー会場のあった横浜市泉区は、横浜市で唯一、食糧の地消地産が適えられる豊かな農業エリアとのこと。
横浜らしくないのどかな土地でした。
セミナーに参加できてよかったです。