はじめに
通風シミュレーション、日照シミュレーションに続き、シミュレーションの第三弾となります。
今回は、照明シミュレーション。
リビングの照明が明るさとして問題ないか?と不安になったのでどのくらいの明るさになるのか、照明のシミュレーションをしてみました。
照明シミュレーションに使ったのはDIALux
DIALuxはドイツのDIAL社が開発した無償の照明シミュレーションソフト
無料というのがありがたいですね。
下記からダウンロードして使えます。
http://www.endo-lighting.co.jp/job/three_d/#prettyPhoto
DIALuxには通常版と簡易版の2つがある
インストールすると下記のようにデスクトップにアイコンが2つできます。
DIALux Light
簡易版です。
正方形の部屋で、かつ1種類の照明しか設置しない場合はこちらを使うと簡単にできます。
DIALux
通常版です。
複雑な部屋の形や、複数の種類の照明を設置したり、照明の取り付け角度を真下以外にする場合にはこちらを使います。
DIAluxには各社の照明を読み込める
照明器具メーカーが公表している配光データをDIALuxに取り込んで、シミュレーションに使うことが出来ます。
詳しくは下記を参照ください。
http://www.lightstyle.jp/?cn=100040&bgc=10000508
ただ、残念ながらオーデリックの一部の照明は配光データが入手できなかったために、似たようなパナソニックの配光データを流用しました。
照明シミュレーションをやってみる
シミュレーション対象はリビング
幅約4.5メートル、奥行き約2.7メートル、広さ7.5畳です。
ここには下記の位置にオーデリックのスポットライトを設置する予定です。
画像上部には60W相当のライトが2灯ついている、OS256 501LDを2つ設置します。
出典:http://www.odelic.co.jp/webcatalog/
画像下部には100W相当のライトが2灯ついている、OS256 438を2つ設置します。
出典:http://www.odelic.co.jp/webcatalog/
照明シミュレーション
リビングは勾配天井となっており、かつ2種類の照明を使うため、簡易版ではなく通常版を使いました。
まずは、部屋の大まかな形を入力します。
次に、照明を設置します。
下記は見やすいように「配光の3D表示」機能をONにしたものです。
60W相当のライトが2灯ついている、OS256 501LDはすべて下を向かせています。
100W相当のライトが2灯ついている、OS256 438は片方を床を照らすように下に向け、もう片方を天井を照らすように上に向けました。
最後に計算を行います。
下記は見やすいように照度(ルクス)ごとに、色分けしたものです。
緑が50~100ルクス、黄色が100~150ルクス、オレンジが150~200ルクス、赤が200~250ルクスを表しています。
これを見ると床はおおよそ150ルクス、壁、天井は50~100ルクスということが分かりました。
床が150ルクスというのは適正なのか?
シミュレーションの結果、リビングの床はおおよそ150ルクスということが分かりました。
これは適正なのでしょうか?
基準はJIS照度基準
日本工業規格(JIS)で住宅に必要な照度がある程度決められています。
http://www.akaricenter.com/mame/pdf/jis-shoudo.pdf
これによると、居間で団らんをしたり、子供が遊んだりする場合に必要な照度は150ルクス~300ルクスとのこと。
ということは150ルクスというのはちょうどいいか、ちょっと物足りないくらいとなります。
意外とルクスが低くても大丈夫?
もう一つの基準として今住んでいる部屋の照度を測ってみました。
使ったのは「LuxMeter」というスマホアプリです。
結果は、
部屋の中:50ルクス
屋外(17時ごろの曇り空):3000ルクス
屋外(12時ごろの曇り空):60000ルクス
スーパー:1200ルクス
電車の中:400ルクス
以外と今住んでいる部屋の照度が低くびっくりしました。
確かにものすごく明るくはありませんが、特に暗くはありませんし、本を読むのも差し支えありません。
なので、150ルクスというのは、今住んでいるところよりもずっと明るくなりそうなので、十分という結果になりました。
まとめ
リビングの明るさが不安だったので、DIALuxを使って照明シミュレーションをしてみました。
結果は、特に問題なさそうということが分かり安心しました。