新橋駅から徒歩五分。
繁華街の一角にある古めかしい建物
「いらっしゃいませ」と、声をかけてくれたのは、ホールにいた作業着のおじさん。
ここからして、KAWAJUNとは明らかに異なる空気を感じた。
そして、ショールームの一角にある、レバーハンドルのコーナーに吸い寄せられた。
そしてお目当てのLAR。
カタログで一目惚れした1品。すぐにわかった。
一言て言うと、言葉にならないほどの美しいフォルム。
握ってみると手にしっくりと馴染んだ。
「おぉぉ。。。。」
趣味である器以外でため息が出るほどの気持ちになたことはなかったように思う。
他に展示してあった幾つかのハンドルを握って見たが、やはりLARが最高に良かった。
もうこれにするしかない。
十分LARのフォルムや手触りを堪能した後、今度は素材と塗装でどれがいいか考えた。
レバーハンドルには、ステンレス製、真鍮製、真鍮製(オールドブラウン)の3つがある。
ブログに載っていた黒塗装は、特注品のようだった。
展示してあったLARはステンレス製だったので、他のレバーハンドルを参考にした。
金色に光る真鍮製は、家の雰囲気と合わないので却下。
真鍮製(オールドブラウン)もイメージと違った。
やはり、ブログのように黒く塗装してもらおうか。
そう考え始めたころ、壁の展示に目が行った。
真鍮の経年変化を紹介したものだ。
始めは金色だが、少しずつ黒ずんでくる。
そう黒ずんでくる。
「ほおぁぁぁ。。。」
この日二度目の感動。。。
始めは金色だけど、なに?マジて?こうなるの?
なんとも言えない深い色合い。
育てたい!ぜひ家で使い古してこういう味を出したい!
堀商店を後にした時にはもう心は決まっていた。