家づくりセミナー(小林住宅工業)。山長商店の構造材は非常に魅力的。 – 30代の家づくりand逗子暮らし

家づくりセミナー(小林住宅工業)。山長商店の構造材は非常に魅力的。

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見学会、会社訪問の十一回目となります。

今回は小林住宅工業(こばじゅう)の家づくりセミナーに参加してきました。

 

はじめに

小林住宅工業の家づくりセミナーに参加してきました。

小林住宅工業は、「構造」、「内装」、「断熱」のいずれかのテーマで毎月家づくりセミナーをしており、今回参加したテーマは「構造」になります。

参加者は10組ほどで、主な内容は「構造設計」と「構造材」でした。

 

重要と感じたポイントや、その後調べた内容などについてご紹介していきます。

 

家づくりセミナーの概要

前半の構造設計は、小林住宅工業の設計士の方が講師でした。

耐震等級や、地震に強い構造など、主に耐震について伺うことができました。

 

後半の構造材は、構造材メーカーの山長商店の方が講師でした。

小林住宅工業が標準で使用している構造材の紀州杉について、どこでどのように育てた木を、どのように加工して、どのように検査しているのかについて詳しく伺うことができました。

 

家づくりセミナーで確認できたポイント

構造設計

構造計算は2種類あった

構造計算は「耐震等級1以上あることを証明する簡易なもの」、「耐震等級2や3を証明する複雑なもの」の2種類あると伺いました。

いろいろなところで、木造2階建てであれば構造計算は不要と聞いてきたので、ここは自分でも調べてみました。

結果、下記のことが分かりました。

  • 木造2階建ての場合、建築基準法で定められた仕様に基づき家を建てる必要があり(仕様規定)、仕様規定の中で簡易な計算(壁量計算など)を必ず実施する必要がある
    これを会社によっては「構造計算」と呼ぶ場合がある
    また、これらは一般の建築士でも可能である
  • フラット35や地震保険割引のために耐震等級2や3を証明するためには、「構造計算」を実施する必要がある
    これは構造計算専門家に依頼する必要がある
    当然費用が発生する(15~20万)

 

と、要は呼び方の違いとのことが分かりました。

ただし、簡易な計算を「構造計算しています」と言って売りにしている場合があるが、当然やらなければならないことであるので、そういった会社は注意なようです。

候補の一つであるG建設が全棟構造計算をやっていると伺ったので、この点確認しようと思います。

 

地震に強い構造と間取りの自由度はトレードオフ

耐力壁(筋交いなど入れた壁)はバランスよく配置するほうが耐震性は上がるが、逆に、その分間取りや大きな開口部は制限されるということが分かりました。

基本的なことですが、間取りの自由度と耐震性はトレードオフの関係のようです。

とはいえ、工夫次第で両立できる部分もありそうですので、具体的な設計の段階になったら考えようと思います。

 

構造材

小林住宅工業が使っているのは山長商店のJAS認定構造材

構造材は柱や梁などに使われる木材のことです。

小林住宅工業では無垢の木材を使用しており、紀州の山長商店(http://yamacho-net.co.jp/)のJAS認定紀州杉を使用しています。

山長商店が所有する山林から樹齢50年~60年の木材を切り出し、自社工場で、木材の乾燥、加工、検査(JAS認定)を実施しているとのことでした。

 

品質が保証されるJAS認定の構造材

JAS(日本農林規格)は、一定の基準を満たした品質の保証規格です。

要は、JAS規格の構造材であれば、強度などの検査を受け品質が保証されます。

当然検査済みの構造材のほうが、そうでないよりも安心できる材料と言えると思います。

 

良い構造材とは?

良い構造材のポイントは2つ。

  1. 年輪の幅が狭く、赤身が多いこと
    木は成長がゆっくりな方(年輪の幅が狭い方)が固くなり、構造材として適している
  2. 年輪の中心と構造材の中心が一致していること
    一致していない木はゆがんでおり、強度に偏りが出る

 

良い構造材の育て方、作り方

※この部分が、この日聞いた中で最も面白い話でした。

ポイントは下記の5つ

  1. 素性の良い種
    まっすぐに育った木から取れた種を使う。遺伝子的にまっすぐに育つ可能性が高い。
  2. 木を植付したタイミング(数十年前)に家の構造材に使用することを目的として植え付けたか
    家の構造材にすることを目的とした場合、ゆっくり固く育てるためにある程度密集させて植え付ける(1ヘクタールに5千本)
    ただし、流通している木材の多くは木造船用に植え付けられた木が多い。
    木造船は幅が広い木材が必要なため、木をあまり密集させず(1ヘクタールに2千本)いっきに成長させ、30年程度で出荷する。
    植え付けた当時は木造船の重要があったが、船の材料が鉄にシフトし需要が減ったため、建材として流通してきている。
  3. 日頃の手入れ
    きちんと手間をかけないとまっすぐな木にはならない。
    定期的な間伐や除伐も必要。
  4. 職人による加工
    特に柱は木材の上/下を見分ける必要がある。
    梁は、木材の背/腹(湾曲方向)を見分ける必要がある。
    山長商店では、工場の職人が家の設計図をもとに、上/下や背/腹をきちんと判断しプレカットして出荷している。

 

良い構造材の見分け方

JAS認定でなくてもよい木はあるが、木口(木の断面)を見て確認することが重要。

ポイントは年輪の幅と、年輪の中心と木材の中心がおおよそ一致しているか。

 

まとめ

今回のセミナーでは、構造設計についてと、小林住宅工業で使用している山長商店の構造材について詳しく知ることができました。

特に、山長商店の木材は非常に魅力的で、ぜひここの木材を使った家に住んでみたいと感じました。

また、木材の産地などによって何が違うのかずっと気になっていましたが、もろもろ知ることができました。

 

残りの「内装」、「断熱」のセミナーにも参加したいと思います。

 

 

 

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